おじさんマジック記2

https://mtgkuma.diarynote.jp/202008070905575318/

のつづき

 さて、そんなこんなで島木と対戦を続けるうちに「大会に出たいね。」ということになった。我々の住む宮崎県延岡市は生活に不自由はしないが、娯楽はパチンコしかなく子どもにとってはつまらない町であった。当然、カードショップもなく大会もない。大会の情報はゲームぎゃざで仕入れるしかなかったが、宮崎の大会情報は掲載されていない。(当時のインターネットの認識は大人がパソコンで行う物で、俺たちには使えなかった。)
 しばらくして、島木が情報を仕入れてきた。「日向市で大会があるらしいよ!プレリリースと言ってその場でカードを買って対戦する大会だから、強いカードをたくさん持っている人とも平等に対戦できるみたい。」日向市とは我々の住んでいた延岡市から車で約40分の都市であった。「近い。しかもシールド戦。新しいカードも手に入るし、トレードもできるかも。何より公認大会だから勝てばゲームぎゃざに載る!」二人とも親に相談し、プレーンシフトプレリリースイベントへの参加を勝ち取った。お弁当を準備してもらい、車で送ってもらうことになった。参加費3000円は親に言えず、お年玉をちょろまかして準備した。この時主催したおもちゃ屋は後にアリーナリーグの開催やシングルカードの販売もし、同市のマジック人気を支え続けたショップであった。現在ではマジックは取り扱っていないが、ジブリショップとして有名になっている。お店に電話をして大会情報を聞き、参加の旨を伝えた。初の公認大会に胸を躍らせながら大会の日を待っていた。

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